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AIやテクノロジーでは答えを出せない​​

「アート思考」

自分らしさを軸にして 新しい価値や意義を作り出す

「アート思考」とは、どういうもの?

「アート思考」には、まだ明確な定義はありませんが、大まかにいえば「アーティスト(芸術家)の思考法を取り入れること」です。アーティストは自己を探求し、社会への見方や意見を作品で表現し、新たな価値を表現します。

これまでの常識にとらわれない考え方や表現が芸術性を高めることも多く、柔軟な発想が求められます。

「アート思考」は、ビジネス面において、他社と全く異なる新しい発想を生み出す手法として注目され始めました。

「自分たちは何を作りたいのか」を探求することで、オリジナリティある製品やサービス、経営手法を生み出すことができます。

ビジネスにおけるアート思考は、強い意思に基づいたオリジナリティあるモノを生み出すことで顧客の共感を生み出し、人々を惹きつけることを目指す考え方だといえます。

自信をつけて「0から1」を生み出せる子どもに

たとえば、未就園児が版画をつくる場合、絵を描くよりも、難しく感じられます。描いた絵を切り抜いて凹凸をつくり、版にするという紙版画の場合、どうして版画ができあがるのかという仕組みが、幼い子どもにはなかなか理解できません。

すると大人はつい、「まず、下絵を描きましょう」「次は、切り抜きましょう」「最後に貼って、版をつくりましょう」というふうに、次々に指示を出してしまいます。それでは、子どもはただ指示されたままに作業をしているに過ぎません。版画の仕組みについて、「自分で考えてみる」「やり方を模索する」という過程がなければ、子ども自身の力はつきません。

もちろん、幼い子どもの場合には時間がかかります。一度できあがった版を刷ってみても、思ったような絵にならずに、「あれ?」と思うこともあるでしょう。でも、隣の友だちの版を観察してみたり、「こうすればいいのかな?」と探求したりするなかで発見がある。子どもが自分なりに考え模索して、ようやくつくりたかったものができたとき、はじめて子どもは「自分でできた!」と感じられます。この体験を積み重ねることが、自信を持つことにつながります。大人を頼らず、自分で考えられるようになれば、「0から1」を生み出せるアート思考が身についていくでしょう。

なぜアート教育が注目されているのか

いままでの日本の教育は、「与えられた問題に対して、正解を出す」「知識の暗記」などが主流でした。しかしながら、これらの分野はコンピューターやAIに勝てません。正解が見つかっていないものに対して、探求することがより大切になってくるでしょう。

ビジネスにおいても、創造力が豊かな人材が求められ、「デザイン思考」が取り入れられるようになってきています。「0から1を生み出すこと」への価値が高まっているいま、アートを学ぶ意義は大きいでしょう。

自己肯定感はアートで高める! 「自ら考え、かたちにする」を繰り返し、自信を持てるようになる

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