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料理は

プログラミング的思考を鍛えるための最適手段である。

​小学校でプログラミング教育が始まった!プログラミングって?何?

プログラミング的思考とプログラミングの違い

プログラミングとは、コンピュータにわかる形で命令を書いて並べ(コーディング)、コンピュータに仕事をさせる(=問題を解決する)ことです。

一方、プログラミング的思考とは、課題をいくつかの要素(ブロック)に分け、それぞれの関連性を確認しながら、解決にいたる手順を明らかにしていく考え方のことです。

プログラミング的思考は、プログラムを書く(=プログラミングをする)ときだけでなく、あらゆる場面で役立つスキルだと言えるでしょう。

小学校で必修化されたプログラミング教育は「プログラミング的思考を身につける」ことがねらいとなっています。

文部科学省によると、
【「プログラミング的思考」とは】
有識者会議「議論の取りまとめ」において「プログラミング的思考」は、
「自分が意図する一連の活動を実現するために、どのような動きの組合せが必要であり、一つ一つの動きに対応した記号を、どのように組み合わせたらいいのか、記号の組合せをどのように改善していけば、より意図した活動に近づくのか、といったことを論理的に考えていく力」
(令和2年2月・文部科学省)
小学校プログラミング教育の手引(第三版)参考

プログラミングを例としてあげてはいるものの、本質的な部分において『プログラミング的思考』が「論理的に考える力」を指し示していることが読み取れます。


併せて文部科学省が議論のまとめで、「プログラミング教育はコーティングを覚えることが目的ではない」と述べていることを踏まえて要約すると、


「『プログラミング的思考』とは「論理的に考える力」を意味し、プログラミングは「論理的に考える力」を学ぶ方法の一つ」

 

ということになります。

日常で使っている『プログラミング的思考』

意識をしていないだけで、私達は日常生活のあらゆる場面で『プログラミング的思考』を使っています。

では、実際に私達は日常のどんな場面で、どのように『プログラミング的思考』を使っているのでしょうか。

 

一番わかりやすい例は「料理」です。

例えば「お味噌汁を作る」となったとき、完成に至るまでにはいくつかの工程を経なければいけません。

①鍋に昆布と水をいれ火にかける

②沸騰する前に昆布を取り出す

③鍋に昆布からとっただし汁と具材をいれ火にかける

④沸騰したら火をとめ、味噌をいれて完成

何気なく作っているお味噌汁であっても、必要となる材料を準備し、かつ最適な手順を踏まなければお味噌汁は完成しません。

 

この、「完成に至るまでの過程を考え行動すること」こそが『プログラミング的思考』の基本なのです。

cooking プログラミング図.jpg

料理や買い物、良い訓練 家庭で育てる「プログラミング」力 より

中日新聞 2019年12月13日

『プログラミング的思考』を学ぶ必要性

料理だけに限らず、物事には「目的」と、目的にたどり着くまでの「過程」が存在します。

 

そのことを意識して行動できるかどうかは、社会を生き抜いていくうえで非常に重要なポイントとなります。

 

『プログラミング的思考』で物事を考えていくことによって、「目的」と「過程」を明確にし無駄な作業を省くことができれば、当然効率のいい仕事ができますよね。

 

もし「過程」に誤りがあり「目的」にたどり着けないことがあったとしても、「過程」のどの部分が問題なのか、どう考え直せばいいのか、改善点を見つけ出すときも容易です。

 

失敗してもすぐに立ち上がり、成功という目標を達成できる人の思考には、少なからずとも『プログラミング的思考』が隠れているもの。

 

つまり『プログラミング的思考』とは、自分自身を成功へと導くためのサポートをしてくれる重要な「思考」であり、社会を生き抜いていくために欠かせない「武器」にもなるのです。

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